皆さん、こんにちは！株式会社フロンティア技研のチーフ、三浦です。
最近、新築の戸建てやマンション、リノベーション物件などで「エコキュート」という言葉を耳にする機会が増えたと思いませんか？「エコ」というくらいだから、環境に優しいのはわかるけど、具体的に何がどうエコなの？本当にメリットばかり？
そんな皆さんの疑問にお答えすべく、今回は知っておくと役立つ住宅設備、「エコキュート」についてわかりやすく解説します。
エコキュートって、一体どんな給湯器？
エコキュートを一言で説明すると、「空気の熱でお湯を沸かす、電気給湯器」です。
「空気の熱でお湯を沸かす？」と聞くと、「え、どういうこと？」と不思議に思うかもしれませんね。 エコキュートは、私たちが普段利用しているエアコンや冷蔵庫と同じ「ヒートポンプ」という仕組みを利用しています。
ざっくり言うと、こんなイメージです。
- 空気の熱を集める！：エアコンの室外機のような機械（ヒートポンプユニット）が、外の空気中に含まれる熱を集めます。
- 熱を圧縮して高温に！：集めた熱を自然冷媒（CO2）に乗せて圧縮すると、驚くほど高温になります。
- その熱でお湯を沸かす！：高温になった熱を使って、お湯を沸かし、タンク（貯湯ユニット）に貯めます。
つまり、電気を使って熱を直接作るのではなく、「空気の熱を運び、圧縮する」という少ないエネルギーでお湯を作り出すため、非常に効率が良いんです。
エコキュートのここがすごい！3つのメリット
エコキュートが今、なぜ注目されているのか。主なメリットを3つご紹介しましょう！
- 電気代がお得！ これが一番の魅力かもしれません。空気の熱を利用するため、電気の使用量が一般的な電気温水器に比べて約1/3程度に抑えられます。さらに、電力会社の「夜間割引プラン」などを活用すれば、電気代の安い深夜にお湯を沸かして貯めておくことができるので、ランニングコストを大幅に削減できます。
- 環境に優しい！ CO2の排出量が少ない自然冷媒（二酸化炭素）を使用し、大気中の熱を利用するため、地球温暖化の原因となるCO2排出量を大幅に削減できます。まさに「エコ」な給湯器ですね。
- 災害時にも安心！ 貯湯タンクにお湯が常に貯まっているため、断水時には生活用水として利用できます（※飲用には適さない場合があります）。万が一のライフライン停止時にも、ある程度のお湯を確保できるのは大きな安心材料です。
導入には注意点も！
もちろん、エコキュートにも注意点があります。
- 初期費用がかかる：設置には、ガス給湯器などに比べて初期費用が高くなる傾向があります。ただし、長期的に見ればランニングコストで元が取れる場合が多いです。
- 設置スペースが必要：ヒートポンプユニットと貯湯タンクを設置するスペースが必要です。戸建て住宅では比較的容易ですが、マンションなどでは設置場所が限られることもあります。
- 湯切れの可能性：貯めてあるお湯を使うシステムのため、来客などで急に大量のお湯を使うと、お湯が足りなくなる「湯切れ」を起こす可能性があります。
まとめ：賢い選択で快適な暮らしを
エコキュートは、環境とお財布に優しい、これからの住宅には欠かせない設備の一つになりつつあります。ランニングコストを抑えたい、環境負荷を減らしたい、災害時に備えたい…そんな方は、ぜひエコキュートの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
物件選びの際には、どんな給湯器が設置されているか、これから新しく導入するならどんなメリット・デメリットがあるのか、ぜひ私たちフロンティア技研にご相談ください。
それではまた明日、毎日更新ブログでお会いしましょう！
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