FFOとは?【不動産用語解説】REITの通信簿

皆さんは、「FFO」というアルファベットの並びを見たことがありますか?なんだか難しそうで、敬遠してしまいがちな言葉ですよね。

でも、実はこれ、不動産投資の世界、特に不動産投資信託(REIT)のプロが必ずチェックする、とっても重要なキーワードなんです。

FFOとは、「Funds From Operations」の略で、日本語では「営業キャッシュフロー」と訳されます。

FFO

FFOは「REITの通信簿」

REITは、投資家から集めたお金でオフィスビルや商業施設、マンションなどを購入し、賃料収入や売却益を投資家に分配する仕組みです。

そのREITの「通信簿」とも言えるのがFFOです。

なぜなら、FFOは、会計上の数字だけでは見えにくい、REITが実際にどれだけのお金を稼いでいるかという「真の実力」を示してくれるからです。

たとえば、不動産は時間の経過とともに価値が減るとして、会計上「減価償却費」が計上されます。しかし、これは実際にお金が出ていくわけではありません。FFOは、この減価償却費などを利益に足し戻すことで、より実態に近い、手元に残るお金の流れを把握できるように工夫されています。

FFOをチェックする3つの理由

投資家にとって、FFOは不動産投資の成功を左右する大切な指標です。

  • 分配金の安定性

    FFOが安定していれば、REITが投資家に継続して分配金を支払える可能性が高いと判断できます。

  • REITの成長性

    FFOが年々増加しているREITは、運用がうまくいっており、将来的な成長が期待できます。

  • 比較検討の基準

    複数のREITのFFOを比較することで、より収益力が高い物件を運用しているREITを見つけるヒントになります。

不動産投資の世界は専門用語が多いですが、FFOのように一つ一つの意味を理解していくことで、より賢く、安心して投資に取り組めるようになります。

私たちフロンティア技研も、不動産を身近に感じていただくためのお手伝いができればと思っています。

三浦 チーフ

2007年11月からFC2ブログをはじめ、引越しながら毎日更新しています。2024年12月3日から投稿している当ブログもよろしくお願いいたします。

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