延焼防止性能とは?【不動産用語解説】あなたの家を守る「防火構造」と「準耐火構造」の違い

みなさま、こんにちは! 毎日更新ブログへようこそ。株式会社フロンティア技研、チーフの三浦です。

物件の図面を見ていると、「防火構造」や「準耐火構造」といった表記を目にすることがあります。これらが「延焼防止性能」に関わる、あなたの家を火災から守るための大切な仕組みです。

延焼という言葉は知っていても、具体的な建物の性能まではなかなか意識がいきませんよね。

延焼防止性能

延焼防止性能とは?

延焼防止性能とは、火災が起きた際に、建物が隣家からの火の燃え移りを防ぐ能力、または建物内で発生した火災が外部に広がるのを防ぐ能力のことを指します。

建築基準法では、火災のリスクが高い地域(防火地域や準防火地域)や、隣家との距離が近い部分(延焼のおそれのある部分)に対して、この性能を持つ建材や構造の使用を義務付けています。

この性能を保証する代表的な構造が、「防火構造」と「準耐火構造」です。

重要!「防火構造」と「準耐火構造」の違い

どちらも延焼を防ぐ性能ですが、性能の高さと適用される場所が異なります。

  • 準耐火構造: 火災が起きた際に、45分間または60分間、主要構造部(柱や梁など)が崩壊せず、火炎を遮る性能を持つ構造です。主に防火地域・準防火地域で求められる、比較的高い耐火性能です。
  • 防火構造: 隣家などから火をもらわないよう、主に建物の外壁や軒裏に求められる性能です。火を遮る時間が30分以上と定められており、より一般的な延焼防止の役割を担います。

家選びで必ずチェックしたいポイント

延焼防止性能は、物件選びにおいて非常に重要な指標です。以下のポイントをチェックしましょう。

  • 地域の特定: お住まいの地域が「準防火地域」などに指定されている場合、建築コストは上がりますが、その分、建物自体が高い延焼防止性能を持っています。これは、万が一の火災から資産と命を守るための保険のようなものです。
  • 資産価値と保険料: 高い延焼防止性能(準耐火構造など)を持つ建物は、火災のリスクが低いため、火災保険料が安くなる場合があります。また、災害に強い建物は、長期的に見て資産価値を保ちやすいというメリットもあります。

 

三浦 チーフ

2007年11月からFC2ブログをはじめ、引越しながら毎日更新しています。2024年12月3日から投稿している当ブログもよろしくお願いいたします。

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