みなさま、こんにちは! 株式会社フロンティア技研、チーフの三浦です。
家族の人数が多いご家庭や、入浴時間がバラバラになることが多いご家庭にとって、特に冬場、お風呂の設備として最も重要視される機能の一つが追い焚き機能ではないでしょうか。
寒い季節に冷たいお風呂に入るのは、気分が沈んでしまいますよね。追い焚きは、そんなストレスを解消し、いつでも温かいお風呂を可能にする、非常に便利な機能です。
今回は、この追い焚き機能の仕組みと、それが暮らしにもたらすメリット・デメリット、そして物件選びで知っておきたいポイントを解説していきます。

追い焚き機能とは?
追い焚き機能とは、浴槽内に溜まったお湯を、給湯器に戻して再加熱し、設定した温度まで温め直す機能を指す不動産用語・住宅設備用語です。
湯量が少なくなっても新たに水を足すことなく温度を上げられるため、水道代を節約できるほか、浴槽の残り湯を無駄にしないエコな機能としても注目されています。
追い焚き機能付きの給湯器は、多くの集合住宅や戸建て住宅で採用されており、特に冬の時期や家族団らんの生活において、人気の高い設備の一つとされています。
追い焚き機能がもたらすメリット
追い焚き機能は、快適性と経済性の両面で、大きなメリットを提供します。
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1. 経済的で快適: 冷めたお湯を捨てて新たにお湯を張り直す必要がないため、水道代やガス代の節約に繋がります。特に、湯船に浸かる習慣があるご家庭では、その効果は顕著です。
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2. 時間差入浴に対応: 家族間で入浴時間に差があっても、いつでも誰でもすぐに温かいお風呂に入ることができます。二度手間がなくなり、家事の負担軽減にもなります。
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3. 浴槽の場所を選ばない: 給湯器(熱源機)の場所から少し離れた場所にある浴槽でも、配管さえあれば追い焚きが可能です。
追い焚き機能の注意点(デメリット)
非常に便利な追い焚きですが、利用する上で注意すべき点もあります。
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1. 清潔性の維持: お湯を吸い込んで再加熱するため、配管内に雑菌や汚れが溜まりやすい傾向があります。配管を清潔に保つための定期的な掃除(配管洗浄)が必要になります。
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2. 設置コスト: 給湯器に追い焚き機能を搭載するための構造が必要なため、機能のない給湯器と比較して、本体の価格や設置費用が割高になる場合があります。
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3. 湯張りは別: 追い焚き機能は温度を上げる機能であり、お湯を張る機能ではありません。湯張り機能とセットになっていることが多いですが、追い焚き専用の場合は別途湯張りが必要です。
お部屋探しでチェックしたいポイント
追い焚き機能付きの物件を検討する際は、以下の点を確認しておきましょう。
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オートバス機能の有無: 追い焚き機能に加えて、「自動湯張り」や「保温機能」がセットになったオートバス機能が付いているかを確認しましょう。これらが揃っていると、さらに利便性が向上します。
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配管のタイプ: 浴槽の穴が一つ(一つ穴式)か、二つ(二つ穴式)かを確認しましょう。一つ穴式は強制的に循環させて加熱するため、配管内の残り湯が少なく、比較的清潔に保ちやすいとされています。
追い焚き機能は、快適なバスタイムと経済的な生活を両立させる、現代住宅で人気の高い設備と言えるでしょう。

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