オープン外構とは?【不動産用語解説】壁を作らない!開放的でおしゃれな家の「顔」

最近、新しく分譲された住宅地やモダンな戸建て住宅を見ると、敷地の境界に高い塀や柵がない家が増えていることに気づきませんか? これが、今回ご紹介するオープン外構です。

道路と敷地をあえて区切らないことで、家全体が明るく開放的に見えるオープン外構は、現代の住宅トレンドの一つです。今回は、このオープン外構の魅力と、採用する上で知っておきたいメリット・注意点を解説していきます。

オープン外構

オープン外構とは?

オープン外構とは、敷地の境界線上に、門扉や高い塀、生垣などを設けない外構(エクステリア)のスタイルを指す不動産用語・建築用語です。

外から家の中が丸見えになることを避けるために塀で囲む「クローズ外構」とは対照的で、低めのフェンスや植栽をアクセントとして使い、道路や隣地に対して開放的な印象を与えます。

このスタイルは、欧米の住宅でよく見られ、日本の都市部でも敷地の狭さを感じさせないデザインとして人気が高まっています。

オープン外構がもたらすメリットとデメリット

オープン外構は、見た目の美しさだけでなく、実用面でも様々な影響があります。

  • メリット1. 開放感とデザイン性: 敷地全体に広がりが生まれ、家が大きく見えます。また、建物と調和した植栽やアプローチがそのまま街並みの一部となり、デザイン性が向上します。
  • メリット2. コスト削減: 高い塀や門扉を設置しない分、外構工事の初期費用を抑えることができます。
  • メリット3. 防犯効果: 塀で囲まれていないため、外部からの視線(人目)が入りやすくなります。死角が少なくなることで、逆に不審者が隠れにくい環境となり、防犯効果が期待できます。
  • デメリット1. プライバシーの確保: 道路からの視線が入りやすいため、リビングや庭でくつろぐ際のプライバシーの確保に工夫(目隠しとなる植栽やカーテンなど)が必要です。
  • デメリット2. 防犯対策の強化: 不審者が敷地内に容易に立ち入れます。玄関や窓の施錠やセンサーなど、建物本体の防犯対策をより厳重にする必要があります。
  • デメリット3. 庭や車の汚れ: 砂やホコリが入り込みやすく、手入れの頻度が増える可能性があります。

家選びでチェックしたいポイント

オープン外構の物件を検討する際は、メリットとデメリットを理解した上で、以下の対策がなされているかを確認しましょう。

  • 植栽とプライバシーのバランス: 植栽が目隠しとしての役割を果たしているか、手入れが行き届いているかを確認しましょう。樹木の選び方一つで、快適性が大きく変わります。
  • アプローチの素材: アプローチや駐車スペースの素材(砂利、コンクリート、タイルなど)が、手入れのしやすさ水はけを考慮して選ばれているかをチェックしましょう。
  • 建物内部の防犯設備: 高い塀がない分、オートロック、防犯カメラ、侵入センサーライトなど、建物本体のセキュリティ対策が充実しているかを重点的に確認することが重要です。

オープン外構は、街と家をつなぎ、豊かな暮らしを実現するための現代的なスタイルです。

三浦 チーフ

2007年11月からFC2ブログをはじめ、引越しながら毎日更新しています。2024年12月3日から投稿している当ブログもよろしくお願いいたします。

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