みなさま、こんにちは! 毎日更新ブログへようこそ。株式会社フロンティア技研、チーフの三浦です。
長野・岐阜旅行記の3回目となる今回は、中山道の宿場町、「妻籠宿(つまごじゅく)」の感動的なお話をお届けします!
ようこそ、歴史が止まった宿場町へ
「中山道」の標識をくぐり、私たちが辿り着いたのは、妻籠宿。

この宿場町は、現代の日本とは思えないほど、時の流れから切り離された独特の雰囲気を放っています。まるで映画のセットに入り込んだかのような錯覚を覚えました。

道にずらりと並ぶ、黒い木造りの家屋。電柱や自動販売機は巧妙に隠され、舗装された道以外は、まさに江戸時代そのままの宿場町が広がっているんです。
この、何一つ「新しく」なっていない奇跡のような景観。その裏には、妻籠の人々が半世紀以上かけて守り抜いてきた、究極の保全ルールがありました。
町全体を保存する奇跡の「三原則」
妻籠宿を歩いていると、こんな立て看板(高札場)に出会います。歴史を感じさせる古文書のような文章がびっしり。

この町の骨子となっているのが、有名な三原則、「売らない・貸さない・壊さない」です。
1960年代、高度経済成長期に観光開発の波が押し寄せた際、妻籠の人々はこう決めたようです。
- 売らない: 土地や建物を外部資本に売却しない。
- 貸さない: 土地や建物を外部資本に貸し付けない。
- 壊さない: 歴史的な建物を原則として建て替えず、修理・修景する。
現代なら、観光地として開発すれば大きな利益が見込めます。それを「売らない・貸さない」と町全体で決めたわけですから、これは経済合理性よりも「故郷の景観を守る」という強い意志を優先させた、究極の選択なんです。
この覚悟があるからこそ、私たちはこんな感動的な石畳の小路を歩くことができるわけです。

【ご褒美】守り抜いた歴史が生む、秋の味覚「栗きんとん」
歴史と景観に感動しつつ、しっかりと地域の恵みもいただいてきました。妻籠宿、そして周辺地域の名物といえば「栗きんとん」です。

素朴な和菓子屋さんの軒先で見つけた栗きんとん。

もう、見た目からして裏切らない素朴さ。一口いただくと、栗そのものの甘さと香りが口いっぱいに広がり、歩き疲れた体に染み渡りました。

「守り抜く」という大変な努力の上に、こうした美味しい「ご褒美」があると思うと、より一層その味に深みを感じました。
この景観保全の精神、私たちフロンティア技研も見習い、地域に根差した仕事を通して、「お客様の資産価値を壊さない」ように努めたいと改めて決意いたしました。
それではまた明日、毎日更新ブログでお会いしましょう!
日本では、築年数が経つと価値が下がるという慣習がありますが、歴史的価値の高い地域や、適切に維持管理された建物は、むしろ年々価値が上がります。妻籠宿の例は極端ですが、不動産の真の価値は、「新しさ」ではなく、「持続的な管理と地域との調和」にあると私は確信しています。
私たちフロンティア技研は、お客様の不動産を「長生き」させ、未来へと価値をつなぐための維持管理やリフォーム・リノベーションの提案を、今後も揺るぎなく推進し、さらなる価値創造に貢献してまいります。

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