当社フロンティア技研の庭を彩るチューリップ。色とりどりの可愛い姿に、見ているだけで心が弾みます。
さて、チューリップを観察すると、ちょっと面白いことに気づきませんか?
そう、昼間は元気いっぱいに花びらをパッと開いているのに、日が暮れてくると、まるで「もうおしまい!」とばかりにキュッと閉じてしまうんです。
「あれ?なんか寂しそう…」「風邪ひいちゃうの?」なんて、思わず声をかけたくなっちゃうこの動き。まるで「おやすみモード」に入ったみたい。このチューリップの不思議な一日には、一体どんな秘密が隠されているのでしょうか?

14時30分に撮影
夜になるとおやすみ…なぜ?
別に夜風に吹かれて寒くて縮こまってるわけじゃないんです(たぶん)。これ、実はチューリップが持っている特別な能力、というか、植物の賢い生き方なんです。
チューリップの花びらは、実は温度や光にすごく敏感。とっても高性能なセンサーを持っているんですね。
暖かくて明るい昼間は「よし、活動開始!」とばかりに、花びらの内側の細胞が活発になり、花びらがパカッと開くわけです。
逆に、夜になって気温が下がったり暗くなったりすると、「もう閉店の時間だ!」と外側の細胞がギュッと縮んで、花びらを閉じるんです。

夜中23時45分ころ、真っ暗の中スマホのナイトモードで撮影
どうやら専門的には「サーモナスティ」とか「フォトナスティ」と呼ばれる現象みたいですが、難しい名前はどうでもいいとして、要は温度や光を感知して花びらを動かしている、ということ。すごいですよね!
毎日開け閉めする、かしこい理由
さて、「毎日毎日、開けたり閉めたり、面倒くさくないのかな?」と思いませんか?そこには、チューリップが生き残るための、ちゃーんと計算された理由があるんです。主に2つ!
理由その1:大事なものを守る!
花の一番大事な役割は、子孫を残すこと。花びらの奥には、種を作るためのおしべやめしべがあります。
夜間に花びらを固く閉じることで、冷たい空気や夜露、そして夜行性の虫さんたちから、このとっても大事な部分をしっかりと守っているんです。まるで、夜間金庫みたいですね。
理由その2:エネルギーを節約!
花びらを全開にしていると、それだけ体力を使いますし、水分も蒸発しやすくなります。夜の間は活動を控え、花びらを閉じることで余計なエネルギーや水分の消費を防いでいるんです。
次の日、また太陽の光を浴びて元気に開くために、夜はしっかり休息をとっているんですね。私たち人間と一緒!
身近な不思議に目を向けてみましょう
どうです?ただ可愛いだけじゃない、チューリップの賢い生態。
毎朝「おはよう!」と花を開き、毎晩「おやすみ〜」と閉じる姿を見ていると、なんだか愛おしさが増してきませんか?
もしチューリップを見かけたら、ぜひ昼と夜で様子が違うか、そっと観察してみてください。もしかしたら、彼らの静かでダイナミックな営みに、きっと新しい発見があるはずです。
私たちの身近なところにも、まだまだ私たちの知らない植物たちの不思議や賢さがたくさん隠されていますね!
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