SVOCとは?【不動産用語解説】見えない室内の危険

皆様、こんにちは!フロンティア技研のチーフ、三浦です。

今回は、住まいの安心・安全に関わる、ちょっと専門的な用語「SVOC」について解説していきたいと思います。 「SVOC?なんか難しそう…」と感じる方もいるかもしれませんが、私たちが健康に暮らす上で非常に重要なことなんです。

SVOCとは

SVOCとは一体何?

SVOCとは、「Semi Volatile Organic Compounds」の略で、日本語では「準揮発性有機化合物」と訳されます。 以前から問題になっている「VOC(揮発性有機化合物)」は、シンナーのように常温で気体となりやすい物質ですが、SVOCはこれよりも沸点が高く、ゆっくりと気体になる性質を持っています。

住まいのどこに潜んでいるの?

SVOCは、建材や家具、電化製品、芳香剤など、身の回りの様々なものに含まれています。 特に、以下の物質が代表的です。

  • 可塑剤(フタル酸エステル): ビニールクロスや合成皮革などの柔軟性を高めるために使われます。
  • 難燃剤(リン酸エステル): カーテンや家具、断熱材などに使われます。
  • 防カビ剤、殺虫剤: 畳や建材に使われることがあります。

なぜSVOCが問題になるの?

SVOCは、ゆっくりと空気中に放出されるため、目に見えず、気づきにくいのが特徴です。 しかし、長期間にわたって吸い込むことで、アレルギーやシックハウス症候群、内分泌かく乱作用など、様々な健康被害を引き起こす可能性があると言われています。 特に小さなお子様がいるご家庭では、注意が必要です。

不動産選びでSVOCにどう向き合うか?

新築住宅の場合、建築基準法によって建材に含まれるVOCの濃度基準が定められていますが、SVOCについてはまだ法規制が追いついていないのが現状です。 そのため、不動産選びの際には、以下の点を意識することが大切です。

  • 換気の徹底: 定期的な換気は、室内の空気を新鮮に保ち、SVOCの濃度を下げる効果があります。
  • 建材や家具の確認: 接着剤の使用量が少ない自然素材や、低VOC・SVOC製品を選ぶことも一つの方法です。

快適で安全な住まいづくりのために、目に見えないリスクにもしっかりと目を向けることが大切です。 私たちフロンティア技研は、お客様が安心して暮らせる住まい探しをサポートします。

三浦 チーフ

2007年11月からFC2ブログをはじめ、引越しながら毎日更新しています。2024年12月3日から投稿している当ブログもよろしくお願いいたします。

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