ゲームの世界で、これほどまでに多くの人に愛され、知られているキャラクターは他にいるでしょうか? ジャンプしてブロックを叩き、敵を踏んづけ、時には空を飛び、時には海を潜り、ピーチ姫を助けるために冒険を続ける永遠のヒーロー。そう、みんな大好きスーパーマリオです!
赤い帽子に青いオーバーオール、立派なヒゲがトレードマークの彼ですが、その名前について、意外と多くの人が知らない「秘密」、そして「意外な展開」が隠されているのをご存知ですか?
彼のフルネーム、つまり正式名称は何なのか? そして、その名前にまつわる「30年」にも及ぶ知られざる歴史と、最後に明らかになった「まさかの展開」とは一体?
この記事を読めば、あなたが知っているマリオというキャラクターが、さらに面白く、そして少しだけ謎めいた存在に感じられるはずです。さあ、マリオの正式名称を巡る、驚きの物語へ出発しましょう!
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知ってるようで知らない? その名は「マリオ・マリオ」!
さて、本題です。スーパーマリオの正式名称、フルネームは何なのでしょうか?
もったいぶらずに答えを言いましょう。彼のフルネームは…
マリオ・マリオ(Mario Mario)
です!
ファーストネームもラストネームも「マリオ」! この名前を聞いて、「え、それだけ?」「なんか変なの…」と思った方。あるいは、「ああ、それ知ってる! 昔のハリウッド映画でしょ?」と思った方。
そうです、あなたのその反応、まさにこの名前がたどってきた数奇な運命を物語っているのです。
「映画だけ」の設定だった、長い長い秘密の時代
実はこの「マリオ・マリオ」という名前、スーパーマリオのゲームが誕生した当初から存在していたわけではありません。彼の名前が初めて公の場で明かされたのは、ゲームの世界から飛び出した、1993年のハリウッド実写版映画『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』でした。
映画では、マリオと弟のルイージは、ニューヨーク・ブルックリンで配管工を営む普通の人間兄弟として登場します。そして、その設定の中で、彼らのフルネームが必要となり、それぞれ「マリオ・マリオ」と「ルイージ・マリオ」と名付けられたのです。
当時の任天堂、そしてゲーム開発の現場では、キャラクターに特定の国籍や詳細な個人設定を持たせない、普遍的な存在として描くという方向性が強くありました。そのため、この映画で登場した「マリオ・マリオ」という名前は、あくまで映画というパラレルワールドでの設定であり、ゲーム本編の公式なキャラクター設定ではない、と広く認識されていました。
つまり、この映画の公開以降、約20年以上にわたって、「マリオ・マリオ」という名前は、ファンの間では知られていつつも、「あれは映画だけの名前でしょ?」という扱いであり、任天堂も公式には認めていない、ある種の「秘密」、あるいは「非公式設定」であり続けたのです。
これが、「30年の秘密」の長い長い始まりでした。
秘密に終止符!公式になった「意外な展開」
映画公開から月日は流れ、スーパーマリオブラザーズはゲーム界の伝説として、さらにその人気を不動のものにしていきます。多くのファンがマリオの冒険に熱狂する一方で、「そういえば、マリオのフルネームって結局どうなったの?」という疑問を抱き続ける人も少なくありませんでした。映画の名前は知っていても、それが公式ではない、という認識だったからです。
そして、ゲームの歴史に新たな1ページが刻まれたのが、2015年9月11日。そう、『スーパーマリオブラザーズ』がファミリーコンピュータで発売されてから、ちょうど30周年を迎えた記念すべき日です。
この30周年を祝う特別なイベントやインタビューの中で、マリオの生みの親であり、任天堂のレジェンドである宮本茂氏が、ついにこの「マリオのフルネーム問題」に公式な言及をしたのです。
宮本氏は、長年のファンの疑問や、映画での設定があることを踏まえながら、こう述べたのです。
「これで、正式に『マリオ・マリオ』だと認定できるんじゃないかと(笑)」
この発言は、当時のゲームメディアや一般メディアで広く報じられ、「マリオの正式名称が公式に認定された!」と大きな話題になりました。
長らく「映画だけの設定」としてゲーム本編とは切り離されて考えられてきた「マリオ・マリオ」という名前が、まさか30周年のタイミングで、しかも生みの親である宮本氏自身の口から「公式」として認められるとは! これこそが、「30年の秘密に隠された意外な展開」だったのです。
この瞬間、非公式だった名前が公式となり、マリオとルイージは名実ともに「マリオ」という姓を持つ「マリオ兄弟」であると確定したのです。
なぜ「マリオ・マリオ」なのか? なぜ今なのか?
公式に認定されたとはいえ、「なぜマリオ・マリオなの?」という疑問は残ります。宮本氏の真意は推測するしかありませんが、いくつか理由が考えられます。
- シンプルさと覚えやすさ: 「マリオ」という名前自体がシンプルで万国共通の響きを持っており、それを重ねることでさらに覚えやすく、キャラクター性を際立たせている。
- イタリア系移民のイメージ: 映画版の設定に倣い、イタリア系移民の兄弟というバックグラウンドを名前で表現した。イタリアでは同じ名前を重ねる文化はないようですが、外国人から見た「イタリアっぽい名前」としてのユーモアかもしれません。
- 映画設定への愛着とリスペクト: 長年ファンの間で非公式ながらも浸透していた映画の設定を、30周年の節目に公式化することで、ファンへのサービスとした、あるいは映画という異なるメディアで生まれた設定へのリスペクトを示した。
いずれにせよ、この公式認定は、マリオというキャラクターの歴史に新たな深みを与え、ファンの間でさらなる考察や愛着を生むきっかけとなりました。
まとめ:マリオ・マリオ、その名は伝説に刻まれた
マリオの正式名称は「マリオ・マリオ」です。そして、この名前は単なる映画の設定ではなく、スーパーマリオブラザーズ発売30周年である2015年に、生みの親である宮本茂氏によって正式に公式設定として認められた、という衝撃の真実が隠されていました。
映画という異世界で生まれた名前が、30年という時を経て、ゲーム本編の正史に組み込まれるという「意外な展開」。これは、マリオというキャラクターが、いかに多くの人々に影響を与え、様々なメディアで展開されてきたかを示す、興味深いエピソードと言えるでしょう。
次にマリオのゲームをプレイする時、あるいは彼の姿を見る時、ぜひ思い出してみてください。目の前にいるあのヒーローは、「マリオ・マリオ」という正式名称を持ち、その名には30年にも及ぶ秘密と、そして意外な公式認定の歴史が刻まれている、ということを。
きっと、いつものマリオが、少し違った、さらに魅力的な存在に見えてくるはずです。
この「30年の秘密と意外な展開」を、ぜひあなたのゲーム仲間やマリオファンにシェアして、驚きを広げてください!
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