遠心力RC杭とは?【不動産用語解説】見えない地中にある建物の「大黒柱」

みなさま、こんにちは! 毎日更新ブログへようこそ。株式会社フロンティア技研、チーフの三浦です。

マンションや大型の建物のパンフレットを見ていると、「遠心力RC杭を使用」といった専門用語を見かけることがあります。

地下深く、普段私たちの目には触れない部分の用語なので、「何となく強そうだけど、結局何なの?」と感じる方も多いのではないでしょうか。

この杭こそが、建物の安全性を文字通り「足元」から支える、縁の下の力持ちです。今回は、この遠心力RC杭(鉄筋コンクリート杭)について、分かりやすく解説していきます!

遠心力RC杭

遠心力RC杭とは?

遠心力RC杭とは、Reinforced Concrete(鉄筋コンクリート)を素材とし、遠心力を使って製造された杭のことです。

コンクリートを型枠に入れ、高速で回転させる遠心力を利用することで、内部の水分を絞り出し、密度が高く、強度に優れた中空の杭が作られます。

この杭は、軟弱な地盤の深くに打ち込まれたり埋め込まれたりすることで、地震や強風などから建物を守り、安定させる役割を果たします。

強さの秘密は「密度」と「鉄筋」

遠心力RC杭が一般的なコンクリート杭と比べて優れている点は、その製造方法にあります。

  • 高強度: 遠心力によって密度の高いコンクリートができるため、従来の杭よりも高い強度を持ちます。
  • 高い耐久性: 密度の高さは、水や空気の侵入を防ぎ、中の鉄筋の腐食を防ぐため、高い耐久性と長寿命を実現します。

まさに、見えない地下で、建物の「大黒柱」として活躍しているのです。

家選びで必ずチェックしたいポイント

杭の種類は、建物の安心感や資産価値に直結する重要な要素です。

  • 耐震性の根拠: 日本のような地震の多い国では、建物の安全性を担保する上で、強固なRC杭の使用は必須と言えます。杭の仕様は、その建物の耐震性能の根拠となります。
  • 資産価値の維持: 地盤と基礎が強固であることは、建物の寿命を延ばし、長期的に見た資産価値の維持に大きく貢献します。
  • 確認すべき書類: 新築や中古のマンション、戸建てを購入する際は、「地盤調査報告書」や「基礎の仕様書」も確認し、どのような杭が使われているかをチェックしましょう。
三浦 チーフ

2007年11月からFC2ブログをはじめ、引越しながら毎日更新しています。2024年12月3日から投稿している当ブログもよろしくお願いいたします。

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